<単行本>
1978年10月30日発行 
¥1、200. 
ヘラルド出版
ビリー・ヘイズ/ウイリアム・ホッファー 原作
小関哲哉訳

<文庫本>
−ヘラルド映画文庫9−
1981年03月10日 
¥430.

<映画>
1978年コロンビア映画
監督:アラン・パーカー
「ダウンタウン物語」で監督デビュー、原作脚本には「小さな恋のメロディ」 「フェーム」「ミシシッピーバーニング」
脚本:オリバー、ストーン    
この人今は監督で有名です。「JFK」「プラトーン」 
主演:ブラッド、デイビス(1949−1991)
「ルーツ」でデビュー「ロザリー.ゴー.ツー.ショッピング」「ザプレイヤー」。残念ながら1991年エイズにて 死亡、渋いけど凄い俳優だったよ。

 

このページを開いて沢木耕太郎の「深夜特急」の紹介だと思ったあなた、ちょっと甘い。ここでは本物の「深夜急行」=ミッドナイト・エクスプレス=を紹介します。

沢木耕太郎は彼の著書「深夜特急」の巻頭でこう言います。

「ミッドナイト・エクスプレスとは、トルコの刑務所に入れられた外国人受刑者たちの間の隠語である。脱獄することを、ミッドナイト・エクスプレスに乗る、と言ったのだ。」

巻頭に載ると言うことはかなり本人が気に入ってる言葉でしょう。ましてや彼はトルコも旅行で通過しています。まるで直接現地で見聞きした言葉のようにとれます。

で、トルコ編をひっくり返してみますとどこにも刑務所の話は出てきません。(すべての彼のこの時期の旅行の文章をチェックしたわけではありませんので100%断言はしません。もし直接彼がトルコで刑務所での話を見聞きした痕跡有れば訂正したいと思います)

どうも彼は、1978年10月30日発行の単行本「ミッドナイトエクスプレス」から本の題名と、巻頭の文章のアイデアを思いついたようです。ならば出典をきちんと書いてくれればいいのにと思います。

 

「ミッドナイト.エクスプレス」の物語は1970年10月6日に始まります。若いアイルランド系の旅人ビリー・ヘイズがほんの出来心でハシシ2kgを、イスタンブール空港から持ち出そうとして捕まります。当時アメリカとトルコの関係悪化の背景もあって刑期は30年の判決となります。そして、脱獄まで彼は刑務所にて4年間を過ごします。

いま映画の方はビデオのレンタル屋へ行けば簡単に借りることができます。本は、かなり大きな図書館へ行かないと置いてません。

で、ヘラルドへ電話して今この本の版権がどこにあるか聞いたのですが、現在ヘラルドは出版部門がなく、当時を知っている人もいないので分からないと言うことでした。こういう翻訳文の場合、翻訳者が版権持っているのでしょうかね。誰かご承知の方おられたら教えてください。

 

<ミッドナイト.エクスプレス復刊に向けて>

「復刊ドットコム」というサイトがあります。ここは廃刊になった書籍を要望が多ければネットで復刊させる交渉をしてくれるところです。トラベルメイトの関係者が上記の本の復刊を登録しました。興味あれば覗いてみてください。
ここで、648番目です。 2001年3月1日現在賛同者3人しかいません。皆さんよろしく!

 


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