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トラベルメイトトラベルメイト98

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「トラベルメイト98」
  1. 【 日本の海外旅行の歴史10 】

     この(10)では少し力を入れて、説明します。格安航空券についてはほとんどの個人自由旅行者、あるいは個人手配旅行者の人がお世話になり、なおその利用方法について頭を悩ますものだからです。団体パッケージ旅行の人も、格安航空券の上にホテルの手配とか観光ガイドの手配がのっかっているため、それができた流れを知っていて損ではありません。 格安航空券の詳しい仕組みに関してはこの項では、触れません。もっと後で時間を割くことにします。あくまでここは入門編として考えてください。

     まず「格安航空券の名前」についてですが、1969年頃から1970年中頃までこの名前はほとんど使われなかったと思います。 割引航空券、団体航空券、ディスカウントチケット、などがありその都度の気分で使われていました。そして一番この時代にマッチしてよく使われたのが「キャンセルチケット」でした。一言でなんだかその航空券が発生した理由も説明できてるような気分にさせる名コピーです。

     実際にはこのころ売られていた割引の航空券はキャンセルがでて余った航空券というより、ルールの拡大解釈と、工夫によっていろいろな形で正規運賃と呼ばれるものからの割引が試みられていたものでした。

     もちろん本当にキャンセルがでたり、規定人数が集まらないままもう出発一週間前、それ投げ売りだという形になったものもありました。あまりにも安く当時としては信じられない価格でしたし、私らも日頃お世話になっている人たちや、お世話になってなくとも顔の広い人たちに情報を流しました 顔の広い人たちというのは、第一にメディアを持ってる人かメディアの中にどっぷり浸かっている人たちです。あるいは自由業で日頃なにをやってるかはっきりしないけど友達の人数だけは多いなんて人も入ってました。

     キャンセルシートはその価格の破壊性と、流した先のメディアへの影響力によって雑誌などに年に何回かは特集が組まれるほどになっていきます。実際は話題としてはなかなかではありましたが、数が少ないため幻の一品であったのです。

    だいたいが取材して書く人まではたまに回りはしますが、一般読者に回るほどの数などでるはずがありません。そうなるとよけい幻の一品です。だんだん神話になっていきます。最近でもまだこの神話を信じている人がいるようですが現在は、航空券のルールが大幅に変わっているため、99%「キャンセルシート」はありません。

     「格安航空券」が一般的になってきたのは、70年後半新声社から出版された「格安航空券ここで買う」あたりからではないかと思います。これも誤解されやすいネーミングですが、うまいところをついているいい名前です。

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