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トラベルメイトトラベルメイト98

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「トラベルメイト98」
  1. 【  現実旅行編(21) 】

    【帰国のために空港についた】

     人とお金とものが集まるのが空港です。それなりの商売の人達もたくさん集まってきています。もうちょっとです、荷物、貴重品、お金、書類、をきちんと管理しましょう。気がゆるむと最後の最後でごっそりやられます。

     前日までのチェックでもう不完全なところはないと思います。早めに航空会社のカウンターでチェックインしてしまいましょう。荷物の預け方とか注意点は日本を出るときとほぼ一緒です、機内預けの荷物は荷札が日本行きになっているかきちんと確認後、半片をもらいます。日本の空港は、TYO・NRT・OSA・KIX・FUK・NGO・等になっています。自分が日本から発着する空港のアルファベットの略号くらいは、覚えておきましょう。

     不運にも預ける荷物が規定より重さとか大きさがオーバーしてしまったときは、ちょっとの差で有れば交渉して勘弁してもらうこともできますが、かなりのオーバーですと追加料金をしっかり取られます。アメリカやカナダのように、荷物の大きさで判断する所も有りますが(一個の重さが何キロでも無料と言うことではありません、九十五年現在では一個三十八KG以内とされています。)、通常は重さで二十KG以内のものとなります。荷物がかなり多くなりそうだなと思ったら前もって規定をチェックしておくことです。

     チェックインも終わってボーディングパスももらい荷物の半片ももらったとしたら、後は指定された搭乗ゲートへ出発の一時間前〜三十分前に進んでください。それまでに時間があったとしたら空港の売店でちょっとしたお土産物なんか探しても良いと思います。案外現地の雑誌なども飛行機の中で暇つぶしが出来ます。

     免税売店での買い物も出国する空港で出来ますが、その場所は、出国手続きのカウンターを過ぎたところにあるときと、手前にあるときと、両方にあるときと、空港と国によって違います。手前にあるときは、免税売店に入る前で係員がボーディングパスを持ってるかどうかのチェックをすることが多いようです。

     免税売店での買い物の後品物を受け取るのにも、現場で直ぐ、あるいは引き替えカウンターでもらう、飛行機の中でもらう、等の色々な方法がありますのでどれになるかは買ったときに店員にきちんと聞いておくことです。

     出国手続きはこれも基本的には日本出国の時と変わりがありません。ボーディングパスと出国カード、パスポートを提示して手続きを終わらせます。ここでストップを食らうこともあります。いわゆるオーバーステイと言うやつで、入国の時許可された滞在期間を越えて旅行を続けていたとき等です。

     こればっかりは、ばれちまったらしょうがありません、罰金を払って勘弁してくれるケース、一応何日間か拘留されるケース、拘留されないまでも正式な延長手続きをして何日か後にその書類をもらってやっと出国出来るケース色々です。出発前にオーバーステイが解っているならば必ず滞在許可の延長手続きは終わっておいてください。

     国によっては三カ月以上の滞在の旅行者は、出国の時現地で働いてないため所得税を払わなくても好いと言う証明書が必要な国もあったりします。

     すべて手続きは終わったとしたら、出発の三十分前には出発ゲートの前の待合い室でしばしの休憩です。やがてゲートが開き飛行機の中へと入ります。後はボーディングパスに記載された座席に座ります。ほとんどの場合、日本への直行便で有ればもう後は旅の余韻に浸りながら数回のあまりうまくもない機内食を食べて、映画でも見たら日本到着です。

     あくまでほとんどの場合です。ほとんどじゃないこともあり得ます。チェックイン出来てボーディングパスもあるのに、最後の最後でオーバーブッキングが判明することもあります。自分の乗るべき座席に誰か他人が座ってることがあります。もしビジネスクラスとかファーストクラスがあいているときでしたらラッキーと言うこともあり得ますが、全クラス満席の時は物理的に全員がのっかていくことは不可能です。「済みませんが、ホテル一泊と食事代を付けますから明日の便にしてくれませんか」とまず言われます。絶対ダメと拒否すると機内放送でボランティア募集です。

    「お二人様、シェラトンホテル一泊に夕食付きで、プラス百五十ドルで明日の便に変わっていただける人はいませんか」誰も返事がありません。

    「ではプラス二百ドルではどうでしょう」一種のオークションです。まただれも返事がありません。

    「当然往復のリムジンサービスはついてますがどうでしょう」。しーん。

    「三百ドルプラスでどうでしょう」だんだん条件はあがってきます。一般的にオーバーブッキングは絶対してはならないことにはなっていませんで、営業上そうなることもあることが前提で飛行機は運航されています。特に北米では良くあることです。

    「しかたないホテルの部屋スイートルームにしますがどうでしょう」

    やや間があって、後ろの方の座席から一声「明日に飛行機の便は絶対確保されてますか」

    「そりゃ、大丈夫です」で交渉成立、やっと飛行機は出発できます。

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