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12. 【　団体旅行と個人旅行（１）　】
    
    　今までにも書きましたが、団体旅行と個人旅行というフレーズがでてくるとだいたいが、良い悪い、工夫があるない、ださいかっこいい、などの価値判断が必ずつきまとってきてます。その昔のイギリスで団体旅行を始めたのはトーマスクック社ですが、そこの企画する団体旅行に参加した旅行者も、旅行先では団体旅行に参加していることを隠したがったと言われます。
    
    　確かにそのころはアラビアのロレンスさえまだいなかった頃で、その当時個人でモロッコとかエジプトに旅行にきてると言うことは半端ではない財力とコネがあることを意味するか、すべてを捨ててボヘミアンに成りきっているかでしたので、団体旅行の参加者が個人旅行者に対抗意識を持って、団体に参加してることを隠したのはよくわかります。
    
    　今の日本の状況では、トーマスクック全盛時代のイギリスのような団体旅行者と個人旅行者の間に飛び越えることのできない溝があり、本国での生活基盤も全然違う訳はありません。そうお互い大差はない生活状況のなかで、「今回は休暇が短いのでパッケージにするか」と「ちょうど転職の合間のせっかくとれた２ヶ月の休みだからちょっとぶらぶらヨーロッパでも」くらいの、その都度の状況に合わせた選択肢の一つ一つにすぎません。
    
    　これから分類説明する旅行の種類には、
    
    団体旅行ー工夫がない、初心者向け、
    個人旅行ー個性的、上級者向け、
    
    などのような価値判断は入ってきません。ここいらもし先入観がある人は、肩の力を抜いて素直な目で読んでください。
    
    　＜旅行の種類＞
    　１）前もって出発前に旅行の手配をしてるか否か
    　　Ａ）手配をしてる
    　　　　イ）全行程の手配−−団体−−（１）一般公募
    　　　　　　　　　　　　　｜　　｜＿（２）オーガナイザーもの
    　　　　　　　　　　　　　｜＿個人−−（３）一般公募２名催行
    　　　　　　　　　　　　　　　　｜＿＿（４）個人注文手配
    
    　　　　ロ）一部の行程の手配−−団体−−（５）一般公募
    　　　　　　　　　　　　　　｜　　　｜＿（６）オーガナイザーもの
    　　　　　　　　　　　　　　｜＿個人−−（７）一般公募２名催行
    　　　　　　　　　　　　　　　　　｜＿＿（８）個人注文手配
    　　Ｂ）手配してない
    　　　　　エアオンリー（航空券のみの手配）−−（９）
    　　　　　　　＊航空券の種類も雑多にあります、ケースバイケースでいろい
    　　　　　　　　ろな手配になるわけですがそこいらは航空券の説明のところ
    　　　　　　　　でしゃべります
    
    　旅行の種類分けもその切り口によってはもっとほかの分け方もありますが通常この９種類に絞ってかまわないとおいます。この分け方は、旅を構成するパーツのそれぞれの利用方法によって分けてます。
    　たとえばほかの分け方で行くと
    　２）観光中心なのか旅行中心なのか（観光か放浪か）
    　３）長期なのか短期なのか
    　４）個人旅行か団体旅行か
    
    　まあもっとたくさんいくらでも分けられます。でも、今みなさんが利用できる旅のそれぞれのパーツの役割と働き以上のものは体験することは不可能です。どんなにがんばっても、どう思おうが今使える旅のそれぞれの部品（旅のパーツ）の能力以上のことは絶対体験できません。それどころか、あなたの持っている技術次第では、いくら良いパーツを使ってもその能力の半分も出せないことだってあります。だから前もって旅のパーツのあるなしそしてそれを使うとき周りに人がいるかいないかで旅行を分けさせてください。案外この分け方すっきりして理解しやすいですよ。
    
    　＜一般的な説明＞（１）全行程の手配／団体／一般公募
    　　　いわゆる一般的に言われるパッケージ旅行のことです。ほとんど１０人
    　　　とか１５人以上の人数から催行可能です。これは、手配内容のグレード
    　　　で３つに分かれます。
    　　　Ａ）第一ブランド−−「ルック、ホリデイ、マッハ等」
    　　　Ｂ）第二ブランド−−「マインド、マイツアー、ベスト等」
    　　　Ｃ）キャンペーン−−通販専門の部門とかＡＢロードによく載ってます
    
    

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