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「トラベルメイト98」
  1. 【 旅行トラブル実践編:病気(1) 】

     出発当日の次は、病気かよと思われるかも知れません。普通なら、旅行中の楽しい話があって、帰国して旅の醍醐味を語ってという順番になるでしょう。ところがここではそうはなりません。鯣のようにあるいはビーフジャーキーのように、かめばかむだけじわっとおいしい味わいのために、スコシヘビーなお話を続けます。

    病気編(1)

    病気もあるでよ!

     事故とか、けがは全世界何処にいても起こりうる物ですが、注意の仕方によってはある程度減らすことが可能です。病気の場合はどうでしょう。この場合は単純に昔からの言い伝えを守ってもらえばある程度減らすどころか、ほとんど病気にかからないで過ごすことも可能です。

    それは「快眠、快食、快便」です。

     何だと思わないで下さい。真実は単純なところにあります。病気にかからないためには決して無理をしないことです。予算の面でも日程の面でも無理なく出来る範囲での旅行をし続ける、あまりにも当たり前すぎてホントかよと思うくらいですが、これ以上最上の予防法はありません。

     ただ全てにおいて恵まれた状態で旅行を続けることはなかなか出来ることではありません。ですから皆さんにチョットだけ譲歩しましょう。短期間無理をすることには目をつむりましょう。もうチョットで目的地に行けるから明日は夜行バスでがんばろうくらいは許します。

    「これで一週間ぶっ続けで夜行バスと夜行列車の乗り継ぎで頭はもうろうとしてきた。しかし予定はかなり消化できた。予算もホテルに泊まらないですんでいるのでかなり節約できている。まだまだ体は動きそうなので、来週もこの手で移動を続けよう。」

    こう言うのは許せません。

     自分ではまだまだ体は持つと思っていても、疲れで判断力とつらさが麻痺しているだけで、体の免疫力は確実に低下しています。ヨーロッパ諸国とかオーストラリア北米などの地域を旅行しているときは、病原体におかされて病気にになってしまうことの可能性は少ないでしょう。

     元々人間自体の新陳代謝が活発ではない国ですから、旅行者のあなたもそのおこぼれであなた自身は快適に旅行を続けていけるわけです。

     インド、中国、東南アジア、中近東、アフリカ、南米などの国を旅行してるときは、疲れによる免疫力の低下はてきめんに体調を崩す原因となります。子供の頃からいろいろな感染症にかかって生き残り、免疫力を備えている現地の人達に比べ、上下水道、冷蔵庫、防腐剤、医療設備の完備などにより、いわゆる衛生的と呼ばれる環境で生きてきたあなた方が、病原体と免疫力の微妙なバランスで成り立っている国を、慢性の疲労状態で旅行を続けるとしたら、これほど無謀なことはありません。

     昭和二十年代以前に生まれた人は、昔の不衛生な時代を過ごしていますので、免疫力はかなりあるはずですが、年を取ってきてますから、この年代の人も決して安心とはいえません。

     もし感染しても最終的に免疫力が勝って病気が治ってしまうのであれば、よい体験をしたという見方もできますが、常に100%病気が治るわけではありませんので、やはり病気に対しては細心の注意を払わねばなりません。

     病気への対応はまず短期の旅行か長期のものかによって変わってきます。一般的に、短期で旅行する人に限って、現地での病気の種類とか処理の方法を出発前に詳しく調べる傾向があり、長期滞在型の人は気にはなっても何とかなるだろうと病気の情報を無視して極端に楽観的な考えをしがちです。どちらも旅行を続ける上で、現実的な対応にはなっていません。

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