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トラベルメイトトラベルメイト98

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「トラベルメイト98」
  1. 【 心の病(7) 】

    「日本は特殊な国だから、こんな国に馬が合わないのは当たり前、海外にでかければ、しかも団体で旅行ではない自分の足で大地をはうような貧乏旅行をすればきっと自分に、ピッタリの場所と、本当の自分がある」

    嘘です、こんな考えは嘘です。事実ではありません。

     日本で社会のベーシックな部分での適応に全然問題ない人は、海外でもベーシックな部分では何の問題もないことが多いのです。むしろ、社会の高度な部分、文化の差か考えの違いに触発され新しい国際人「A」として発展できたりするわけです。

     大部分の人は、チョット頑張らねば海外旅行には出かけられません。その中で不適応組の人は、軽度の人も含めればかなりの量を占めることになると思います。勝手を知ってる日本国内では何とか表面的には適応組の中にはいることは可能です。そう言う人達には外的環境の変化で自分が良い方に代わる事はすごくありそうなことに思えます。

     実際、メディアに露出してる人達は「自分探しの旅に成功」したか、薦める人達が多いので、自分でも簡単に出来そうに思えます。

     ここでちょっと待って下さい。何かおかしくありませんか。難しいことやるより簡単に出来ることから積み重ねていく方が基本です。未知の強敵が現れたときにはひとまず自分のテリトリーに帰って、そこからその敵を伺うのが常道ではありませんか?どうせ戦わねばならないとしたら、自分のテリトリー内の方が勝てるチャンスは多くありませんか?自分ではなく、他人がすることなら何とでもいえますけども。

     社会のベーシックな部分での不適応は自分が今慣れ親しんでいるところで直してから出かける方が常道だと思いませんか。確かに旅行で環境が変わって極度の緊張をしたときに、火事場のくそ力的な体験することはあります。

     この力が持続するのはせいぜい数時間とか長くて数日です。こんな力に頼るのですか?祭りの後は虚脱感も大きくなります。祭りが大きければ大きいほどその時の充実感はすごいものでしょうが、虚脱感はより大きいものになります。この充実感をより一層強力に、なおかつ持続させようと思ってはまる一つのよくある方法があります。「クスリ」とか「ドラッグ」なんて呼び名で呼ばれます。「麻薬」とも言うみたいです。

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