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トラベルメイトトラベルメイト98

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「トラベルメイト98」
  1. 【  現実旅行編(9) 】



    ○航空機の中(1)

     自分の席に座ったらまずすることは、毛布と枕を確保し、荷物を座席の上の棚に放り込むことです。うろうろしてると毛布もないし荷物を棚に上げることができなくて、座席の前の足下の空間に荷物を置くことになります。だいたいが飛行機の中は冷房が利きすぎて寒いくらいですから、日本を冬出発するとき以外毛布がないと風邪を引いてしまいます。荷物を足下に置くと、のんびり寝ようと思っても足が伸ばせないため長期間のフライトの時など地獄です。

     乗客全部が席に着くとドアが閉まりしばらく経って飛行機は滑走を始めます。ソフトドリンクなどのサービスは飛行機が飛び立って水平飛行に入ってからになります。何事にもタイミングという物がありまして、水平飛行に入ってシートベルト着用のサインが消えると同時に、ジュースだ水だと騒ぎますと乗務員に嫌われます。

     ソフトドリンクのサービスは水平飛行に入って30分ぐらいして飛行が安定してから始まります。どの航空会社でも無料でくれるのはソフトドリンク類のみです、アルコール類は無料の航空会社もあれば料金を取るところもあります。前もってアルコール類は有料か無料かを聞いておかないと後で不諸不精お金を払う羽目になったりします。イスラム圏の飛行機会社はアルコール類いっさいを乗せてないところもあります。

     食事はソフトドリンクのサービスが終わってから少し経ってからです。今日は何が食べられるかは前の座席の背もたれに置いて有るメニューを読めば解ります(スチュワーデスさんが配ってくれるところもあります)。

     選べるメニューはエコノミーでは、だいたい2つしか有りません。魚か肉か、アメリカの航空会社ですと肉の中で、ビーフかチキンかを選ばせるところもあります。

     最近日本でも増えている菜食主義の人(ベジタリアン)は、最低でも出発5日くらい前に、航空会社あるいは旅行会社へ、食事は肉なしのベジタリアンミールを注文しておかないと、飛行機の中で野菜だけの食事を出せと言っても遅すぎます。だだをこねると作ってくれることもあります。米とパンとサラダに、肉の付け合わせ用のポテト、人参、いんげん豆をさらに盛り合わせればでき上がりです。でも、機内で突然私はベジタリアン宣言をしますと、確実に嫌われ者になります。スチュワデスさんの顔は笑ってますけどもね。

     インド航空は、フィッシュORミート(魚、それとも肉)とは聞いてきません。ベジORノンベジと聞いてきます。

     意味はベジはベジタリアンつまり菜食、ノンベジはノンベジタリアン菜食ではない人つまり肉食、と言うことです。まあ、普通の人は、ノンベジでしょうが。なーんにも聞かずどんどん適当に食事を運んで来る航空会社もあります。うちは一種類しか食事を置いてません、と言うことなのか何でもよいから出された物を食べなさいと言う意味なのかは分かりませんが。稀にですが運んでるうちに食事が無くなってなって、最後の方の人はパンにバターと珈琲だけという朝食みたいな食事になることもあります。

     食事が終わったら音楽を聴くか、映画を見るか、ひたすら寝るか、本を読むか、中国の上海辺り行きですとあっと言う間に到着してしまいますので何もできませんが、アメリカ本土とかヨーロッパ行きですとまだ日本で上映していない映画をやってたりしてなかなか遊べます。

     シートは窓際か、通路側か選べるのでしたら通路側をお薦めします。確かに窓側は、朝日と夕日の時間、アルプスの上を飛ぶときとか、ヒマラヤの山並みが見える時などは感動もんですが、トイレに行くときとか、友人の席に遊びに行くときなどいちいち通路側の人に断らないと通れません。面倒ですよ。

     通路側と窓に挟まれた真ん中の席、ミドルシートと言いますがここは最悪、窓からの景色は見えない、通路へも直ぐ出れない、できたら代えてもらった方がいいです。ただし他に席が空いてればの話になりますが。

     シートベルトはなかなかうっとおしい物ですが、離陸と着陸の時は必ず着用しなければなりません。その時は前方に必ずランプでシートベルト着用のサインがつきます。ランプが消えれば、ベルトをはずしてもかまわないわけですが、食事したり、隣の人と話をしたり、本を読んだりで目を覚ましているときはよいとしても、眠ってるときはできたらベルトは締めておいた方がいいでしょう。突然乱気流に巻き込まれて飛行機が300メートル降下したときなど、熟睡してたりしてると天井に鼻をぶつけて目が覚めたりすることもあります。

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