「旅行記」
トラベルメイト
監修・編集

リロとハツキの自転車旅行

 

VOL.23 インド

 

マネージャー推薦のベジタリアンレストランへ昼食をとりに行く。バナナの葉のお皿で食べる南インド式定食、ミールズだ。まずは、葉っぱの上にポロポロのまるっこい飯が、山のように盛られる。その脇に、汁気の少ないカレー味の煮物が三品、 インド式漬物が一品、パッパルと呼ばれるダール豆の揚げ煎餅が、一枚そえられる。  

別の器にヨーグルト、そしてコンデンスミルクの中に、えのき茸がうかんでいるようなスウィート。ご飯の上には、スープ状のカレーがかけられる。テーブルの上には、さらに三種類のスープ状のカレーの入ったステンレス製のポットがおかれている。ご飯の山をくずして、まずはひと口。おいしい!空腹だからではない。一つ一つの料理に個性があるのだ。素材によってスパイスの配合も違うのだろう。見た目には大差ないカレー料理も、すべて香りが違い、舌ざわりが違い、辛みが違い、濃度が違い、味も違うのだ。それを自分で混ぜ合わせて、自分だけの味を創造していく。おまけにこの南インド式ミールスは、おかわりが自由なのだ。ただでさえ大盛りなのに、うかうかしていると空になった葉っぱの上に、再びどーっとご飯を盛られてしまう。これで八ルピー、笑いが止まらなくなる。  

私の風邪は、時間を追うごとに悪化していった。食欲もたいしてあるわけではない。それでも夕食をとりに、外へでかけた。昼がベジタリアンレストランだったから夜はノン、ベジタリアンレストランにでも行くか、ということでモスリムの食堂を探した。理路はマトンカレー、私はエッグビリアニを頼んだが、どうした訳か二皿ずつできてしまった。一皿の量がそう多くなかったので良い事にし、両方の皿とも平らげてしまった。  

これがまた、おいしかったのだ。マトンはやわらかく、くさみもない。ビリヤニの米の状態といい、スパイスの加減といい、実に私好みだったのだ。その後私達は幾度となくミールスを食べ、マトンカレーを食べ、エッグカレーを食べ、エッグビリヤニを食べたが、パヤンヌールの店の味を越えたところはなかったと思う。

次回へつづく

 


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