| vol.080 ラオス (02) 
ドンパランバンガローは、一部屋がタイソングリートホテルのようには安くありません。バンガローと言うだけあって木造のちょっとしゃれた作りのコテッジ風のホテルでした。 料金はこれは少し高かったような気がします。US$ベースで 一部屋10$から20$したと思います。予算オーバーでしたが、他に泊まるところの情報がありません。リセプションで部屋を見せてもらうことにしました。今20$の部屋しか空いてないと言うことなので一応見ることにしました。 予算は二人で一部屋10$しか考えていません。部屋自体は悪くはありませんでした。バンコックの安宿の汚さと狭さうるささから比べれば天国でした。静かだし、木造だしベッドも大きいし、しかし問題は料金の高さです。 
                   私「ドウ、ユー、ハブ、モア、スモール&チーパールーム」 ボーイ「.......。」
 私「モアスモール、アンド、チープ」
 ボーイは困った顔をしています。えっ、英語が通じないんだ。バンコックではした働きのお掃除ボーイでも片言はしゃべれたのに。 
                    私と中村手振り身振りで説明しようとしました。ボーイ君困った顔で笑うばかりです。 そうだここは昔フランス領だったはずです。フランス語なら通じるかもしれない。 フランス語で小さいというのは何だったっけ。 
                    こう見えても学校で第2外国語はフランス語をとってました。ジュ、スイ、チュウワ、イラ、エラ..........! 最近栄養失調気味でのろのろとしか動かないあたまで考えました。 
                    プチ、プティット確か、プティットだ。
 「モアプチ ルーム、プティットルーム、プティット、プティット!」  ボーイの顔がぱっと明るくなりました。なにやらラオス語で言うとついてこいと 言う風に顎をしゃくりました。やっと通じたようです。 
                    さっきの部屋より二まわり小さな部屋でした。客室を作ってる内にどうしても半端なスペースが出来てそこを無理矢理客室にしたような、ちょっといびつな形の部屋でした。 
                    「ハウマッチ」フランス語ではなんて言うのか今回はわかりません。中村と二人 して財布を出してお金を数える真似をしました。 
                   「フォン、フォン、フォウン。」 多分フランス語でしょう。今度はこちらが待てを出す番です。バックから紙とボールペンを出しました。 ボーイは15と書きました。予算オーバーです。 
                    私は15に横線を入れて、10と書き代えました。  「ノン、ノン」 笑いながらボーイは言いました。 そして私らをリセプションまでもう一度案内してくれました。でも誰もいません。 ボーイはまてというジェスチャーをしてどこかへ行ってしまいました。 
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