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トラベルメイト田森君は西へ

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田森くんは西へ vol.201

 

ビルマ(ミャンマー) (17)

 

入り口の受付で、日本語、英語、ビルマ語が飛び交いました。病気と違って怪我は説明が省けます。そのまま直ぐ処置室へ、日本人3人は(私も含めて、当たり前か?)残ったのですがビルマの人は追い出されました。

「俺ちょっと送ってきてくれた人にお礼いっとくわ。」
高田さんが出ていきました。  

看護婦さんてきぱきと治療してくれています。落ち着いて考えてみると痛い。じんじんとしたしびれが連続で頭まであがってきます。処置室の廊下には騒ぎ聞きつけて10人くらいの看護婦さんが集まってきています。彼女たちの会話は意味がわからない故、私には、女性達のコーラスに聞こえました。治療が始まる前にはどうなるか不安でありましたが、いまはOKです。  

夜道の虫の音がぱたっと止まるように彼女たちのコ−ラスがやみました。ドクターのお出ましのようです。処置室のカーテン開けて入ってきたのはなんと女医さんでした。腰巻きは赤くはありませんが、渋いバティック柄の物、白のブラウス、白衣、首には聴診器。かっこいいー。年齢は30半ば、おなかの部分がちょっとぽっちゃりしている以外は文句のつけようなし。

「カット、マイレッグ、バイ、グラス」

これくらいしか状況をしゃべれません。  

見ればわかるのでしょうが、池野さん英語で手短に状況を説明してくれました。ドクターも多分私に治療の方法を話しているのでしょう。早口なので意味がとれませんでしたがスティチという単語だけは聞き取れました。多分縫うのではないかと想像は出来ました。

「池野さん、縫うんですか。」
「縫うって言ってるよ、こんだけ傷が深いとしょうがないよ。」

そうだろうとは思いますが、縫われるのは私の足で、多分痛いでしょう。

「痛くないように麻酔かけるかなんかしてもらえるように頼んでもらえませんか」

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