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トラベルメイト田森君は西へ

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田森くんは西へ vol.237

 

インド・カルカッタ (27)

 

香港でも、台湾でも、シンガポールでも(ここは隣国ですから探せばいたかもしれません、お客で泊まっていても宿のスタッフと勘違いしてたこともあったかもしれませんが、とにかく目立ちません)バンコックでも旅行者として安宿にいるマレーシア人会ったことありません。

「決まって彼ら金がない、俺ら金がないと言ってもまだ余裕ある。本当に奴ら金無いよ。そうだな俺ら金残り少なくなったとまだ言える、何週間か何日か少なくとも本当に困るまで時間ある。彼ら小銭ポケットの中から計算して明日飯なに食おうか考える。残り少なくなった心配できる贅沢ない。」

「かつかつの生活だからな、旅行ちゅうよりありゃ生活苦だな、それほどまでして旅行続けるんかよと思うな。俺らの前の世代の日本人のヨーロッパ旅行凄かったようだけどそのころの感じかな。」

えらく今日は高田さん調子いいようです。タイソングリートの坂田学校に続くインド夜行列車、ミリタリー車両高田文化人類学教室です。池野さんは、女の子の方の会話に参加しています。なんだか向こうの方が楽しそうです。

「こんな感じいいですね。色々な国の人が一緒の汽車に乗って体験話し合って団体で旅行する奴らの気が知れないですよ。旗もって観光地ぞろぞろ歩く旅行は。何のため高い金払って旅行に来たんでしょうね、現地の人と話もしないで。日本へ帰ったら個人旅行のクラブ学校に作って、学生に海外個人旅行広めようと考えてます。」

私も聞いているだけでは情けないではないですか、今までの旅行への考えを話そうと思いました。自分では少しは個性的な考えではないかと自負していました。

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