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病の細道

 

第2回 はじめての「リゾートホテル」 (2001/12/25)

 

病状も安定してきた。昨晩は、夜中一度38度の熱におそわれましたが、以後安定し、東京での冷えも完全に抜けきったようで一山超えたという感じです。しかし、ベースに糖尿病があるせいか、やけどの症状の改善ははっきりせず、予断を許さぬ状況にはかわりありません。

熱がさがり体自体が安定してくるにつれ、いままで見えなかった現実がすこしずつみえるようになってきました。そのぶん考えも現実味を帯び日常的にならざるをえません。従って、うなされながら昨晩考えたことを忘れないうちに書いておきたいと思います。

家族は現在、沖縄の恩納村というところに住んでいます。沖縄一のリゾート地帯で、高級リゾートホテルが数キロおきに続いています。沖縄サミットの主会場が名護でしたが、各首脳の滞在したホテルはほとんど恩納でした。バーゲンもあるようですが、スイートは20万、最低でも3万ぐらいします。
沖縄移住後3年になりますが、残念ながら一度も泊まったとこはありません。ビデオを見たり内部を見学したかぎりでは、どこにでもある高級ホテルそのもので、ぜんぜん興味が持てません。生来の貧乏性がそうさせるのかもしれません。

この度、やむを得ず入院して思ったのは、沖縄にきてはじめてリゾートホテルに来た! もちろん病院はリゾートホテルではありませんが、ベッドは快適に調整され、上げ膳据え膳どころか、時間にかかわらず必要な措置はやってくれる。こちらは寝ているだけ。本物のリゾートではこうはいかない。ベットに寝ているだけだとメシにもありつけないし、カゼだって引いてしまう。

何かレトリックみたいですが、ぼくにはここが最高リゾートホテルに感じられてしかたありません。掛かった費用は2日間で18万、1日9万ですから費用の点でも似ています。でもこれが何日も続けば、やはり現実の壁がせまってきそうです。

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