[vol.11]
8月06日(金)諏訪〜松本

朝があけてもなかなか起きられない。前日の歩きで足が痛い。太陽がまぶしい。9時過ぎ片倉館めざして出発。途中で花火大会の準備をしていた。3万発の大イベント。来週なのが残念だ。1時間で片倉館についた。入浴の開始時間が10時なのでちょうどよかった。

片倉館はいわゆる女工哀史の女工たちの慰安施設として建てられた。千人風呂といわれる浴槽は立ってはいれるようになっている。大勢を一度にいれるための工夫だろうか。設立は社会に奉仕する財閥片倉家の美談として語られるが、そんな単純な図式ではなかろう。

ここには前に何度もきたここがある。お風呂は気持ちいい。風呂上がり氷アイスを食べた。これまた最高。

諏訪の片倉館を12時に出発。このあたりの20号線は道が狭いので村井まで電車で行くことにした。本当は塩尻峠を越えたかったがヒッチしにくいのであきらめた。塩尻峠は昔、大麻草がたくさん生えていてよく取りに来た。現在では全部刈り取られてのこっていないらしい。

村井は松本の15Kぐらい手前にあり、19号線と長野道が交差している。長野道に乗ろうとインターまでいったが、ロケーションが最悪でしかも長野方面に行く車は少ない。インターまでの歩きでだいぶ消耗していたのでガックリ。炎天下1k手前の19号線までやっともどった。幸い場所も広くここならなんとかなりそう。とりあえず道路の縁石に横になって休んでいたら1時間たってしまった。風太は道路でパソコンをひろげゲームをしていた。いい根性している。

すぐに群馬にいくトラックがとまってくれた。とりあえず松本のインターまで連れていってもらった。インターは広く条件は最高なのだが、どういうわけかなかなかヒッチできない。車のスピードがでているせいかもしれない。停まってくれても諏訪方面だけ。夕方になってきた。これは松本を見学しろという意味がと気を取り直して3K先の松本城にいくことにした。今夜はそこで寝よう。

途中、市民センターに寄り1時間ほど休んだ。風太は電源を見つけてゲーム。旭川ラーメンでスタミナをつけてから松本城にいった。城はライトアップされていてとても美しい。これを見ていけということだったのかと納得した。今日の移動距離30k。ヒッチ1回。たまにはこんな日もある。深い芝のなかで寝た。

Copyright(C)1999 小島春彦