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「トラベルメイト98」
  1. 【 旅行実践編−航空券の種類(6) 】


  2. <チケット購入の際の注意>

     普通運賃の航空券を購入する分についてはそう神経質になる必要はありません。何でも有りのオールマイティチケットだからです。利用条件もシンプルです。

     ところが格安航空券については、旅行会社社員も間違ってしまうくらい複雑な物なのです。それはIATAのルールブックに載っていることだけで判断できるわけではありません。航空会社の販売方針でかなり変わるし、売っている旅行会社の片方では同じ物をオープン航空券で売って、片方はFIXで売っていたり、午後の便は安く午前便利用は高かったり、週末は高くなったり、条件は様々です。ですからご自分の旅行の条件と航空券の条件を合わせてみてきちんと確認する作業が必ず必要です。

     また条件で価格もさることながら一番トラブルになりがちなことが航空券がオープンであるかFIXであるかという事です。この二つについてはちょっと詳しく説明しておかなければなりません。

    <オープンとFIX>

     格安航空券では切符の予約の日時を旅行者の都合で変更できるかどうかで、変更できる方をオープンできない方をFIXと言います。
     ここで一つ覚えておいていただきたいことは、この変更できるできないと言うのは出発後の事だと言うことです。出発前の早い時期はFIXの航空券であってもスケジュール変更は可能です。(ただし出発の三週間くらい前から変更すると変更料を払わねばならないことがあります、その条件は旅行会社によってケースバイケースです)

     FIXの航空券は出発前に決めた日程を旅行者の都合では旅行中に変更できません。稀には航空会社の都合で変更を余儀なくされることはあります。オーバーブッキング、天候の理由、機材の故障、スタッフのストライキ等の場合は嫌でも変更を頼まれることがあります。
     絶対変更はできないかというとそうでもなく、例えば病気で指定の帰国日に旅行できないとき、病院の証明書を持っていって交渉すると帰国日の変更を認められることもあります。まあ、こういう特殊な事情のない限り最初の日程で旅行をしなければいけないし、逆にその日程は保証されていることになります。

     オープン航空券は出発後でも、帰国便とか乗り継ぎ便の日時の変更が利く航空券です。元々の普通運賃の航空券は出発日も変更可能なのですが、格安航空券では出発日は変更できないケースが多いようです。

     説明としてはこれだけなのですが、実際にオープン航空券を利用するときにはそれなりの慣れと技術が必要です。
     FIXの航空券と違いオープン航空券は帰国日とか乗り継ぎ便が取れてなくとも発券できます。そして搭乗希望日に予約を入れることが自由にできます。一見使い易い良い航空券に見えます。航空券の料金もFIXより高いですし、それなりの特権がついているように見えますが一つ大きな落とし穴があります。よく条件を読んでください「搭乗希望日に予約を入れることが自由にできる」どこがおかしいのでしょう。

     予約を自由に入れることはできても、予約のOK(つまり席が取れること)ができるとは書いてありません。予約はあくまで何日に乗りたいという希望であって、予約、即、席の確保ではありません。FIXの航空券は、搭乗希望日を変更できませんから、変更希望の予約さえ出す権利がないと言うことです。

     オープンの航空券は予約変更または新しい予約を入れることはできますが、結果はまた別物なのです。予約を頼んでもその日の便に空き席がなければ、ウエイティングと言う回答が来るだけです。(つまりキャンセル待ち)、年末年始などの非常に混み合っているときはキャンセル待ちのリストにさえ載らないこともあります。
     こういう時期の予約が取れてないオープンチケットは、予約を変更したり新しく入れたりする権利だけあるただの紙切れです。実際席が取れなければ乗れませんし。

     何か私ら一般人の人生みたいですね。

    一応、チャンスはあるし、参加できる権利もある、デモ残念ながら座れる席がほんのちょっとしかない。

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