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病の細道

 

第15回 栄養指導 (2002/01/08)

 

昨日、栄養指導をうけた。糖尿病は食事が過多で不規則な偏った食事をつづけていると悪化するといわれている。誰でもがそうした食事をしていると糖尿病になるというわけでもないらしいが、いったんなってしまうとやはり病気の進行を促すようだ。

そこで栄養指導ということになる。内容はなかなかわかりやすかった。まず80カロリーを1単位として身長から一日のカロリー数つまり単位数を計算する。自分の場合は1800カロリー、22.5単位。
食品は6分類されている。穀類(一日あたり11.5単位)、くだもの(1単位)、肉・魚・たまご・トウフ(5単位)、乳製品(1.3単位)、油類(2単位)、やさい(1単位)、とういう具合だ。
それぞれの食品は何gで何単位と決められている。例えば、1単位で、ご飯は55g、バナナ一本、赤肉60g、たまご1個、白身魚80g、牛乳120ml、植物油大さじ1杯。
意外なのが、おかゆがご飯の2倍の1単位110gであることだ。
いってみれば、おかゆはご飯を薄めたものなので当然かもしれないが、とりわけこの病院のおかゆはとてもおいしく満足感があることから、おいしいおかゆを中心にした食事は今後のポイントかもしれないと思う。

栄養摂取の基本的な考えかたはわかったが、これをもとに実際の献立を立てようとすれば、組合せが無限にあり、また一日3食に分解しなければならない。しかも買い物の都合を考えると気が遠くなるほど複雑だ。パソコンでプログラムを作るにしても容易ではなさそうだ。

実際問題として、いわれるような食事が可能なのだろうか?
病院みたいにでてくるものをただ食べていれば世話はないが、家庭ではかなり大変だ。とりわけ食べ盛りの子供でもいれば、作る人は食品管理だけで料理パニックになりそうだ。
さらに旅行などで外食になる場合、もうコントロールは不可能だ。以前、アメリカ大陸をグレイハンドバスで横断したことがあるが、食事時に途中停車するところはバーガーショップばかりで最後には食べられなくなるほどだった。もうこんな旅は無理ということだろうか?

こんなことを考えていると、食事療法はとてもむずかしそうだ。いくら健康のためとはいえ自信はない。とりあえずは、普通の食事の8分程度に押え、油分を避け、いろいろな食品をたべるということぐらいしか指標にならない気がする。何とも先が思いやられる。

しかし、現在はやけどという外傷があり、血糖値をたかくすれば血液の流れが阻害され、直りがわるくなるばかりか逆に悪化して壊疽になる可能性もあるらしい。厳格な食事療法はしばらく欠かせない。まさに通れる道は断崖絶壁の狭い細道だ。

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