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病の細道

 

第50回 X線CT検査 (2002/02/15)

 

昨日、県立病院でCT検査をうけた。検査自体は普通のCT検査だが、動脈の3D立体画像を作成するための特別メニューだった。

今回の入院でいろいろな医療機器を見てきたが、最新のCT撮影機械はどことなくユーモラスで遊園地の乗り物のような気がした。新しいだけあって動きもとてもスムーズで静かだった。

ベッドに横になると機械には小さな指示板が付いていて、アイコンのような絵で撮影の時に息をとめるタイミングや時間がわかりやすく表示されるようになっていた。息をとめている顔の絵には思わず笑ってしまった。こうした配慮はうれしい。

1週間前にうけた心筋負荷シンチ検査の撮影では、機械が窮屈なうえに30分も同じ姿勢をしていなければならないのに残り時間表示もなくとてもしんどかった。機械自体の性能とは直接関係ないのかもしれないが、患者に対するちょっとした配慮はとても大切な気がした。

撮影は20分ほどで2回に分けて途中で造影剤を注入して行われた。とりたてて大変なこともなかった。普通は10分ほど待って撮影結果を受け取り次の場所に移っていくのだが、今回は結果がでるのには1時間半もかかってしまった。結果は単に画像をフィルムに焼き付けるのではなく、立体画像を作成するための計算に時間がかかるらしかった。

結果を持って担当医の診察をうけた。前回の心筋負荷シンチ検査の結果もできていた。両方ともフィルムではなく、カラープリンタで出力されていた。A4の用紙にコマ写真が並んでいた。

シンチ検査の結果はあまり芳しくなかったが、悲観材料ばかりでもなくバイパス手術でのメリットもあるとのことだった。シンチ検査にあったては、足のけがや長期入院であまり歩いていなかったのでルームランナーで心肺に負荷をかけるよりもまえに筋肉のほうが張ってしまって、素人考えではあるが、結果は中途半端な可能性もあるのではないかと思った。

CTの動脈検査の結果は異常がなかった。動脈の途中に切れているところなどがあるとヤバいらしい。

検査結果における懸念は、心臓の血液を送り出すポンプの力がすこし弱いことだった。バイパス手術にあたってはいったん心臓を停め再び動かすのだが、この力が弱いと復帰に時間がかかり、いつまでも人工心肺の機械を止められず、感染症にかかる可能性も高くなるという。

内科的には手術に十分耐えられるとのことだったが、最終的には執刀する外科の先生の診断を受けることになった。昨日のCT検査でやるべきすべての検査は終わった。来週22日に診察をうけ、手
術の日程が決まる。

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