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トラベルメイトトラベルメイト98

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「トラベルメイト98」
  1. 【 旅行商品の買い方(4)】

     初心者がやってはいけないことを平気で勧めているようなガイドブックはないか考えてみました。そういえば2年くらい前に「DIME」という小学館発行の雑誌で、「地球遊人養成講座」という連載がありまして、それが本になったのを思い出しました。早速近所の本屋を日曜日に2件当たってみました。下川祐二とか前川健一、蔵前仁一等の本はありましたが題名がうろ覚えのためか旅行関連のコーナーにありません。

    新宿の紀伊国屋に行きました。確かガイドブックは、3階か4階だった様に思いますがガイドブックがどこにもありません。店員さんに聞くと1階に移動したとのこと、早速1階におりましたが、そこも旅行コーナー等ありません。もう一度店員さんに聞きました。旅行とか地図だけのコーナーが通路の奥の方に新しくできたとのこと。行ってみました、ありました”トン吉”というレストランの奥に、確か昔はレストランだった場所に旅行コーナーがオープンしていました。

     本もありました、1996年3月10日 初犯1刷り ¥1,100.著者名は「山下マヌー」本の題名は「海外個人旅行(得)マニアル」。

     黄色い本で英語で−−TRAVEL ABROAD OFFICIAL MANNER HANDBOOK−−白い帯がついていてそこにはお勧めのコピーがずらずらっと書き込んであります。

    *エコノミーな料金でファーストクラスの旅を*同じ料金で人と違った体験を!−−−−−等々が続き、

    AB.ROAD芳原編集長は、「10年前にこの本があったら、海外で日本人はあんなにバカにされなかっただろう!」と絶賛したそうです

    ケイコとマナブ木下編集長は「ここに書かれた旅の裏技の数々は、どこでも教えてはくれないだろう!」と驚き

    某旅行会社添乗員は「こんな本が出来てしまって、これで私たちは失業だ!」と天を仰いだ!!(!マークが二本ですよ二本!)

     そして帯の一番下に小さな文字で

    *本書を人前でお読みの際はこのカバーをはずしましょう。まるで洋書を読んでるかのように振る舞えます。とあります。

     何かすごそうな本ですね。文章も昭和軽薄体の椎名誠風で、2番煎じ平成軽薄体の様相です。正直言って内容を少し読んだあと、(DIMEの連載の時一度は読んではいましたが)レジに持っていって買うのがちょっと恥ずかしかったです。本来気の小さい私ではありますが、ビデオ屋でもアダルトを借りても最近は恥ずかしくないくらいには神経がオヤジにはなっていました。今回は少し恥ずかしかったです。

     近くに、上に載せて一緒に買えば恥ずかしくない本を探しました。「海外で差別されたことありますか」という本がありました。主婦の友社刊¥1,400.これです、これしかありません!−−実際読んでみるとなかなか面白い本です−− 本当はこれを買いたいのだけれども、まあついでに「海外個人旅行(得)マニアル」も買うかという風を装いました。私にもまだ恥の感覚は残っていました!!

    旅行商品の買い方(5)へ続きます

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